特許取得済の射出成形金型内ガス排気システムにより、ガス焼けやショート・ショットの改善、メッキ不良改善、金型のメンテナンスサイクル延長に貢献します。
Our Patented Gas venting system for Injection molding contribute not only for improvement of Gas burning, Short shot, Plating defect, but also for maintenance cycle extension.
1 : | 金型内に滞留するガスの除去が目的のシステムです。 |
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2 : | ガスが滞留しづらい為、金型内部に樹脂が回り易くなり成形品表面外観の改善にもつながります。 |
3 : | ガスが抜ける事により成形圧力の低減が期待できます。 |
4 : | 着脱性に優れメンテナンスが容易です。 |
着脱性に優れメンテナンスが容易。
金型内に滞留するガスを除去する際の動き。
材料 | PC/ABS アロイ |
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設置前
最終充填部にガス焼けが発生
設置後
ガス抜き装置装着後、最終充填部のガス焼けは解消された。
材料 | PBT + アルミ蒸着 |
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装着前の問題点 | ガスによる曇りの為蒸着不良が起こり、良品率が8%台と低く、歩留り改善が急務であった。 |
部品 | ヘッドランプインナーハウジング |
資料ご提供 | Hyundai Mobis |
設置結果
ランナー部にガス抜き装置2個設置し、樹脂から発生したガスを排出した結果、蒸着不良は劇的に改善された。
材料 | PBT |
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装着前の問題点 | モールドデポジットの発生で離型時のスレ、メクレが発生。 |
製品 | 通信機器ハウジング |
25,000ショット後の比較
導入前
汚れの付着がひどい
導入後
汚れの付着がかなり軽減された
解説
評価用の成形材料はガス発生の多いPC/ABSアロイ材。
予め、リブ部にガス焼けが発生し易くなる様に製品設計を行い、合わせてゲート位置もリブ部が最終充填箇所になる様設計し、成形を実施した。
成形工程では通常あり得ない成形条件で、リブ部がガス焼けを発生する製品をつくり、それと同条件で単に金型のランナー両端部にエコウインドを設置してどうなるか試みた結果、見事ガス焼けは解消された。
詳細は下図参照。
※青色矢印はガスの動き。赤色矢印は樹脂の動きを示す。
ガス抜き装置 非設置
ガス抜き装置 設置